flower records

Vol.04 —  Bleeding heart

Vol.04 — Bleeding heart

6.01.2026

タイツリソウ(鯛釣草)は、ケシ科コマクサ属に分類される多年草です。原産地は中国北部から朝鮮半島にかけての地域で、日本には江戸時代末期から明治時代頃に渡来したとされています。開花期は4月から6月頃。細くしなやかな花茎を弓なりに伸ばし、その片側に花を連ねる独特な姿が特徴です。 和名は、花の形が釣り針に掛かった鯛に見えることから由来されています。また英名では「Bleeding Heart(涙を流す心)」と呼ばれ、ヨーロッパで恋や悲恋の象徴として語られることもあるそうです。 花色は桃色が一般的ですが、白花種も流通しており、葉はやわらかな緑色の羽状複葉。花が終わると夏には地上部を枯らし、地下で休眠しながら翌春の開花を待ちます。 まるで小さなハートが枝に吊り下がっているような花姿は、連なる提灯のようにも見える不思議な形をしています。自然が生み出したとは思えないほど整った造形は、今もなお世界中の園芸家や植物愛好家を魅了し続けています。ちなみに花をそっと開いてみると、中にはさらに繊細な花弁や雄しべが隠されています。可愛らしい見た目の奥に、精巧な植物の構造を秘めているのもタイツリソウのおもしろいところです。 春の終わりを知らせるように風に揺れるタイツリソウ。 出回る時期は非常に短いですが、店頭にて見かけましたらぜひお家に迎えてみてくださいね。

6.01.2026

Vol.04 — Bleeding heart

タイツリソウ(鯛釣草)は、ケシ科コマクサ属に分類される多年草です。原産地は中国北部から朝鮮半島にかけての地域で、日本には江戸時代末期から明治時代頃に渡来したとされています。開花期は4月から6月頃。細くしなやかな花茎を弓なりに伸ばし、その片側に花を連ねる独特な姿が特徴です。 和名は、花の形が釣り針に掛かった鯛に見えることから由来されています。また英名では「Bleeding Heart(涙を流す心)」と呼ばれ、ヨーロッパで恋や悲恋の象徴として語られることもあるそうです。 花色は桃色が一般的ですが、白花種も流通しており、葉はやわらかな緑色の羽状複葉。花が終わると夏には地上部を枯らし、地下で休眠しながら翌春の開花を待ちます。 まるで小さなハートが枝に吊り下がっているような花姿は、連なる提灯のようにも見える不思議な形をしています。自然が生み出したとは思えないほど整った造形は、今もなお世界中の園芸家や植物愛好家を魅了し続けています。ちなみに花をそっと開いてみると、中にはさらに繊細な花弁や雄しべが隠されています。可愛らしい見た目の奥に、精巧な植物の構造を秘めているのもタイツリソウのおもしろいところです。 春の終わりを知らせるように風に揺れるタイツリソウ。 出回る時期は非常に短いですが、店頭にて見かけましたらぜひお家に迎えてみてくださいね。

Vol.03 — Clematis

Vol.03 — Clematis

5.01.2026

クレマチス キンポウゲ科センニンソウ属(Clematis)。 北半球を中心に広く分布し、野生種だけでも300種以上が確認されているつる性植物です。細くしなやかな茎を伸ばし、周囲のものに絡みつきながら成長する性質を持ち、 フェンスやアーチに絡ませて楽しむ植物として、古くから庭園文化の中で親しまれてきました。 “クレマチス”という名は、ギリシャ語で「つる」や「巻きあげる」を意味する「klema(クレマ)」に由来するとされ、その生育の姿そのものを表した名前でもあります。 ヨーロッパでは18〜19世紀にかけて園芸植物としての改良が進み、多くの園芸品種が生まれました。当時の庭園では、バラとともに組み合わせて植えられることも多く、軽やかに絡みながら空間に奥行きを与える存在として重宝されてきました。 花の形や大きさは品種によって大きく異なり、一重から八重、ベル型や星形など、多様な表情を見せます。また、開花の時期も春から秋まで幅広く、長く楽しめるのも特徴のひとつです。 クレマチスの花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」。 どこかへ向かうように伸びていくその姿と、風に揺れる軽やかさに重なる言葉です。 今回写真に選んだ「水面の妖精」と名付けられたクレマチスは、その名の通り、水に映る光のような繊細さとやわらかさを感じさせる存在です。 「水面の妖精」をはじめ、いくつかのクレマチスをご用意しておりますので、ぜひ店頭にてご覧ください。

5.01.2026

Vol.03 — Clematis

クレマチス キンポウゲ科センニンソウ属(Clematis)。 北半球を中心に広く分布し、野生種だけでも300種以上が確認されているつる性植物です。細くしなやかな茎を伸ばし、周囲のものに絡みつきながら成長する性質を持ち、 フェンスやアーチに絡ませて楽しむ植物として、古くから庭園文化の中で親しまれてきました。 “クレマチス”という名は、ギリシャ語で「つる」や「巻きあげる」を意味する「klema(クレマ)」に由来するとされ、その生育の姿そのものを表した名前でもあります。 ヨーロッパでは18〜19世紀にかけて園芸植物としての改良が進み、多くの園芸品種が生まれました。当時の庭園では、バラとともに組み合わせて植えられることも多く、軽やかに絡みながら空間に奥行きを与える存在として重宝されてきました。 花の形や大きさは品種によって大きく異なり、一重から八重、ベル型や星形など、多様な表情を見せます。また、開花の時期も春から秋まで幅広く、長く楽しめるのも特徴のひとつです。 クレマチスの花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」。 どこかへ向かうように伸びていくその姿と、風に揺れる軽やかさに重なる言葉です。 今回写真に選んだ「水面の妖精」と名付けられたクレマチスは、その名の通り、水に映る光のような繊細さとやわらかさを感じさせる存在です。 「水面の妖精」をはじめ、いくつかのクレマチスをご用意しておりますので、ぜひ店頭にてご覧ください。

Vol.02 —  Lachenaria

Vol.02 — Lachenaria

4.01.2026

ラケナリア キジカクシ科ラケナリア属。 南アフリカのケープ地方が原産。 ——————————— 冬の終わり、まだ空気が冷たいころに静かに姿を現す球根植物があります。 それは小さな筒状の花を穂のように連ねて咲かせるラケナリアです。ラケナリアはキジカクシ科ラケナリア属の球根植物。原産は南アフリカのケープ地方で、冬に雨が降り、夏は乾燥する独特の気候の中で育ちます。この地域には100種以上の野生種が存在するとされ、その多くがこの土地にのみ自生しています。 属名 Lachenalia は、18世紀のスイスの植物学者 Werner de la chenal (ワーナー•ド•ラ•ケナル氏)にちなんで名付けられました。18世紀後半、南アフリカからヨーロッパへ紹介されると、その珍しい姿から植物園や愛好家の温室で栽培されるようになります。当時のヨーロッパでは、海外の植物を収集することは学術的関心であると同時に、知識や富を象徴する文化でもあり、ラケナリアもまたそうした植物のひとつとして広まっていきました。 この植物の特徴は、筒状の小さな花が穂のように連なって咲く姿です。黄色、赤、紫、緑など色の幅も豊かで、花にはわずかな光沢があり、蝋を思わせるような質感を持つものもあります。葉は厚みがあり、斑点の入る品種も多く、花が咲く前から観賞価値のある植物として知られています。 南アフリカの乾いた土地では、こうした球根植物は季節の移り変わりを知らせる存在でもありました。冬の雨のあとに芽を出し、春のあいだに花を咲かせ、やがて静かに地中へと戻っていきます。その短い時間の中で鮮やかな色を残す植物です。 ラケナリアの花言葉には「移り気」「浮気はやめて」「持続する愛」などがあり、多様な花色や開花中に色が変化する特徴から言葉が付けられています。 下から順に花が開き、ゆっくりと咲き進んでいくその姿は、季節の流れを静かに映しているようです。

4.01.2026

Vol.02 — Lachenaria

ラケナリア キジカクシ科ラケナリア属。 南アフリカのケープ地方が原産。 ——————————— 冬の終わり、まだ空気が冷たいころに静かに姿を現す球根植物があります。 それは小さな筒状の花を穂のように連ねて咲かせるラケナリアです。ラケナリアはキジカクシ科ラケナリア属の球根植物。原産は南アフリカのケープ地方で、冬に雨が降り、夏は乾燥する独特の気候の中で育ちます。この地域には100種以上の野生種が存在するとされ、その多くがこの土地にのみ自生しています。 属名 Lachenalia は、18世紀のスイスの植物学者 Werner de la chenal (ワーナー•ド•ラ•ケナル氏)にちなんで名付けられました。18世紀後半、南アフリカからヨーロッパへ紹介されると、その珍しい姿から植物園や愛好家の温室で栽培されるようになります。当時のヨーロッパでは、海外の植物を収集することは学術的関心であると同時に、知識や富を象徴する文化でもあり、ラケナリアもまたそうした植物のひとつとして広まっていきました。 この植物の特徴は、筒状の小さな花が穂のように連なって咲く姿です。黄色、赤、紫、緑など色の幅も豊かで、花にはわずかな光沢があり、蝋を思わせるような質感を持つものもあります。葉は厚みがあり、斑点の入る品種も多く、花が咲く前から観賞価値のある植物として知られています。 南アフリカの乾いた土地では、こうした球根植物は季節の移り変わりを知らせる存在でもありました。冬の雨のあとに芽を出し、春のあいだに花を咲かせ、やがて静かに地中へと戻っていきます。その短い時間の中で鮮やかな色を残す植物です。 ラケナリアの花言葉には「移り気」「浮気はやめて」「持続する愛」などがあり、多様な花色や開花中に色が変化する特徴から言葉が付けられています。 下から順に花が開き、ゆっくりと咲き進んでいくその姿は、季節の流れを静かに映しているようです。

Vol.01 —  Iceland poppy

Vol.01 — Iceland poppy

2.14.2026

ポピー ケシ科ケシ属原産は地中海沿岸から西アジア 古代エジプトではすでに栽培されており、眠りと再生の象徴として墓に捧げられていました。またギリシャ神話では眠りの神ヒュプノスや夢の神モルペウスと結びつけられ、儚さと安らぎをあわせ持つ花として語られます。 ローマ時代を経てヨーロッパ全域へと広がり、やがて野原を彩る花として人々の記憶に刻まれていきました。特に、第一次世界大戦後、赤いポピーは「追悼」の象徴となり、現在もイギリスを中心にリメンブランスフラワーとして扱われています。 薄く透ける花弁は風に揺れ、光の中にほどけるようにひらきます。薬用種(ケシ)は鎮静や鎮痛に用いられてきましたが、観賞用ポピーはその系統とは異なり、主に美の象徴の花として扱われているそうです。 花言葉は「思いやり」「いたわり」「慰め」。儚さゆえに、人の感情と深く結びついてきた花です。蕾から花開く姿まで楽しめるポピー。出回る時期がとても短いので、ぜひ店頭に見かけたら手にお取りくださいね。

2.14.2026

Vol.01 — Iceland poppy

ポピー ケシ科ケシ属原産は地中海沿岸から西アジア 古代エジプトではすでに栽培されており、眠りと再生の象徴として墓に捧げられていました。またギリシャ神話では眠りの神ヒュプノスや夢の神モルペウスと結びつけられ、儚さと安らぎをあわせ持つ花として語られます。 ローマ時代を経てヨーロッパ全域へと広がり、やがて野原を彩る花として人々の記憶に刻まれていきました。特に、第一次世界大戦後、赤いポピーは「追悼」の象徴となり、現在もイギリスを中心にリメンブランスフラワーとして扱われています。 薄く透ける花弁は風に揺れ、光の中にほどけるようにひらきます。薬用種(ケシ)は鎮静や鎮痛に用いられてきましたが、観賞用ポピーはその系統とは異なり、主に美の象徴の花として扱われているそうです。 花言葉は「思いやり」「いたわり」「慰め」。儚さゆえに、人の感情と深く結びついてきた花です。蕾から花開く姿まで楽しめるポピー。出回る時期がとても短いので、ぜひ店頭に見かけたら手にお取りくださいね。