flower records
Vol.07 — Chrysanthemum
キク キク科キク属 古くから日本で親しまれてきた花のひとつであるキク。 原産地は中国で、日本へは奈良時代から平安時代ごろに伝わったといわれています。 はじめは貴族の間で観賞されていましたが、時代が進むにつれて、キクを育てることは人々の身近な楽しみへと広がっていきました。 「もっと大きく」「もっと美しく」「こんな形の花を咲かせたい」。 そんな人々の思いによって品種改良が重ねられ、花びらの形や色、咲き方も少しずつ豊かになっていきました。眺めるための花から、育て、変化を楽しみ、競い合う文化が生まれ、その姿を豊かにしてきた花なのです。 キクには「高貴」「高潔」「清らかな愛」などの花言葉があります。 凛とした花姿だけでなく、色や咲き方によって印象が大きく変わるところも、魅力のひとつです。 何気なく目にする一輪のキクにも、花と暮らしてきた人々の時間が積み重なっています。 人々に愛されることで姿を変えてきたキクの花を、ぜひ楽しんでみてください。
Vol.07 — Chrysanthemum
キク キク科キク属 古くから日本で親しまれてきた花のひとつであるキク。 原産地は中国で、日本へは奈良時代から平安時代ごろに伝わったといわれています。 はじめは貴族の間で観賞されていましたが、時代が進むにつれて、キクを育てることは人々の身近な楽しみへと広がっていきました。 「もっと大きく」「もっと美しく」「こんな形の花を咲かせたい」。 そんな人々の思いによって品種改良が重ねられ、花びらの形や色、咲き方も少しずつ豊かになっていきました。眺めるための花から、育て、変化を楽しみ、競い合う文化が生まれ、その姿を豊かにしてきた花なのです。 キクには「高貴」「高潔」「清らかな愛」などの花言葉があります。 凛とした花姿だけでなく、色や咲き方によって印象が大きく変わるところも、魅力のひとつです。 何気なく目にする一輪のキクにも、花と暮らしてきた人々の時間が積み重なっています。 人々に愛されることで姿を変えてきたキクの花を、ぜひ楽しんでみてください。
Vol.06 — Echinacea
エキナセア キク科エキナセア属 中央の花芯を囲むように花びらを大きく広げ、夏の強い日差しのなかでも凛と咲き続ける、力強さのあるお花です。 原産は北アメリカ。乾燥した草原や森林の縁などに自生し、暑さや乾燥に強い多年草として知られています。 花の中心がこんもりと盛り上がり、針のような突起があることから、ギリシャ語で「ハリネズミ」を意味する“echinos”に由来し、その名がつけられました。 エキナセアは、古くから北アメリカの先住民の間で、根や葉などが暮らしの中で利用されてきた植物のひとつです。特に根の部分が重宝され、乾燥させたり、煎じたり、すりつぶしたりして利用されていたといわれています。やがてヨーロッパにも伝わり、現在ではハーブティーなどエキナセアを用いた植物由来の製品などにも使われています。 「観る」ためのお花だけではなく、長いあいだ人々の暮らしに寄り添ってきたエキナセア。その花言葉には「優しさ」「深い愛」「あなたの痛みを癒します」などがあります。 人々の暮らしのなかで大切にされてきた背景を思うと、その花言葉もどこかぴったりと重なります。 暑さのなかでも、まっすぐに花を広げるエキナセア。 その姿を見つけたときは、夏を彩る花としてだけでなく、長いあいだ人々の暮らしに寄り添ってきた植物としても、注目してみてくださいね。
Vol.06 — Echinacea
エキナセア キク科エキナセア属 中央の花芯を囲むように花びらを大きく広げ、夏の強い日差しのなかでも凛と咲き続ける、力強さのあるお花です。 原産は北アメリカ。乾燥した草原や森林の縁などに自生し、暑さや乾燥に強い多年草として知られています。 花の中心がこんもりと盛り上がり、針のような突起があることから、ギリシャ語で「ハリネズミ」を意味する“echinos”に由来し、その名がつけられました。 エキナセアは、古くから北アメリカの先住民の間で、根や葉などが暮らしの中で利用されてきた植物のひとつです。特に根の部分が重宝され、乾燥させたり、煎じたり、すりつぶしたりして利用されていたといわれています。やがてヨーロッパにも伝わり、現在ではハーブティーなどエキナセアを用いた植物由来の製品などにも使われています。 「観る」ためのお花だけではなく、長いあいだ人々の暮らしに寄り添ってきたエキナセア。その花言葉には「優しさ」「深い愛」「あなたの痛みを癒します」などがあります。 人々の暮らしのなかで大切にされてきた背景を思うと、その花言葉もどこかぴったりと重なります。 暑さのなかでも、まっすぐに花を広げるエキナセア。 その姿を見つけたときは、夏を彩る花としてだけでなく、長いあいだ人々の暮らしに寄り添ってきた植物としても、注目してみてくださいね。
Vol.05 — Agapanthus
アガパンサス ヒガンバナ科アガパンサス属 雨上がりの光を受け、小さな花がひとつになって空へと開いていくアガパンサス。 原産は南アフリカで、日当たりの良い岩場や草原などに自生しています。暑さや乾燥に強く、一度根付くと毎年花を咲かせる丈夫な植物として知られ、世界各地の庭園や街路、公園などでも親しまれているお花です。 大航海時代を経た17世紀以降、南アフリカのケープ地方はヨーロッパとアジアを結ぶ重要な寄港地でした。航海士や植物学者たちはこの地で数多くの植物と出会い、アガパンサスもそのひとつとしてヨーロッパへ持ち帰られます。 エキゾチックでありながら気品ある花姿は当時のイギリスやフランスの貴族たちを魅了し、庭園を彩る観賞植物として広く栽培されるようになりました。 明治時代に日本へ伝わると、その丈夫さと美しい花姿から栽培が広まり、今では梅雨から初夏の風景を彩る花として親しまれています。 アガパンサスの花言葉には「恋の訪れ」「知的な装い」「誠実な愛」などがあります。 属名”Agapanthus”はギリシャ語の「agape(愛)」と「anthos(花)」を組み合わせた言葉で、「愛の花」という意味を持つことから、こうした花言葉が託されました。 身近な場所で咲くアガパンサスも、遠い異国から受け継がれてきた植物のひとつ。 姿を見かけたときは、海を越えて世界へ広まった歴史にも思いを馳せてみてくださいね。
Vol.05 — Agapanthus
アガパンサス ヒガンバナ科アガパンサス属 雨上がりの光を受け、小さな花がひとつになって空へと開いていくアガパンサス。 原産は南アフリカで、日当たりの良い岩場や草原などに自生しています。暑さや乾燥に強く、一度根付くと毎年花を咲かせる丈夫な植物として知られ、世界各地の庭園や街路、公園などでも親しまれているお花です。 大航海時代を経た17世紀以降、南アフリカのケープ地方はヨーロッパとアジアを結ぶ重要な寄港地でした。航海士や植物学者たちはこの地で数多くの植物と出会い、アガパンサスもそのひとつとしてヨーロッパへ持ち帰られます。 エキゾチックでありながら気品ある花姿は当時のイギリスやフランスの貴族たちを魅了し、庭園を彩る観賞植物として広く栽培されるようになりました。 明治時代に日本へ伝わると、その丈夫さと美しい花姿から栽培が広まり、今では梅雨から初夏の風景を彩る花として親しまれています。 アガパンサスの花言葉には「恋の訪れ」「知的な装い」「誠実な愛」などがあります。 属名”Agapanthus”はギリシャ語の「agape(愛)」と「anthos(花)」を組み合わせた言葉で、「愛の花」という意味を持つことから、こうした花言葉が託されました。 身近な場所で咲くアガパンサスも、遠い異国から受け継がれてきた植物のひとつ。 姿を見かけたときは、海を越えて世界へ広まった歴史にも思いを馳せてみてくださいね。
Vol.04 — Bleeding heart
タイツリソウ(鯛釣草)は、ケシ科コマクサ属に分類される多年草です。原産地は中国北部から朝鮮半島にかけての地域で、日本には江戸時代末期から明治時代頃に渡来したとされています。開花期は4月から6月頃。細くしなやかな花茎を弓なりに伸ばし、その片側に花を連ねる独特な姿が特徴です。 和名は、花の形が釣り針に掛かった鯛に見えることから由来されています。また英名では「Bleeding Heart(涙を流す心)」と呼ばれ、ヨーロッパで恋や悲恋の象徴として語られることもあるそうです。 花色は桃色が一般的ですが、白花種も流通しており、葉はやわらかな緑色の羽状複葉。花が終わると夏には地上部を枯らし、地下で休眠しながら翌春の開花を待ちます。 まるで小さなハートが枝に吊り下がっているような花姿は、連なる提灯のようにも見える不思議な形をしています。自然が生み出したとは思えないほど整った造形は、今もなお世界中の園芸家や植物愛好家を魅了し続けています。ちなみに花をそっと開いてみると、中にはさらに繊細な花弁や雄しべが隠されています。可愛らしい見た目の奥に、精巧な植物の構造を秘めているのもタイツリソウのおもしろいところです。 春の終わりを知らせるように風に揺れるタイツリソウ。 出回る時期は非常に短いですが、店頭にて見かけましたらぜひお家に迎えてみてくださいね。
Vol.04 — Bleeding heart
タイツリソウ(鯛釣草)は、ケシ科コマクサ属に分類される多年草です。原産地は中国北部から朝鮮半島にかけての地域で、日本には江戸時代末期から明治時代頃に渡来したとされています。開花期は4月から6月頃。細くしなやかな花茎を弓なりに伸ばし、その片側に花を連ねる独特な姿が特徴です。 和名は、花の形が釣り針に掛かった鯛に見えることから由来されています。また英名では「Bleeding Heart(涙を流す心)」と呼ばれ、ヨーロッパで恋や悲恋の象徴として語られることもあるそうです。 花色は桃色が一般的ですが、白花種も流通しており、葉はやわらかな緑色の羽状複葉。花が終わると夏には地上部を枯らし、地下で休眠しながら翌春の開花を待ちます。 まるで小さなハートが枝に吊り下がっているような花姿は、連なる提灯のようにも見える不思議な形をしています。自然が生み出したとは思えないほど整った造形は、今もなお世界中の園芸家や植物愛好家を魅了し続けています。ちなみに花をそっと開いてみると、中にはさらに繊細な花弁や雄しべが隠されています。可愛らしい見た目の奥に、精巧な植物の構造を秘めているのもタイツリソウのおもしろいところです。 春の終わりを知らせるように風に揺れるタイツリソウ。 出回る時期は非常に短いですが、店頭にて見かけましたらぜひお家に迎えてみてくださいね。
Vol.03 — Clematis
クレマチス キンポウゲ科センニンソウ属(Clematis)。 北半球を中心に広く分布し、野生種だけでも300種以上が確認されているつる性植物です。細くしなやかな茎を伸ばし、周囲のものに絡みつきながら成長する性質を持ち、 フェンスやアーチに絡ませて楽しむ植物として、古くから庭園文化の中で親しまれてきました。 “クレマチス”という名は、ギリシャ語で「つる」や「巻きあげる」を意味する「klema(クレマ)」に由来するとされ、その生育の姿そのものを表した名前でもあります。 ヨーロッパでは18〜19世紀にかけて園芸植物としての改良が進み、多くの園芸品種が生まれました。当時の庭園では、バラとともに組み合わせて植えられることも多く、軽やかに絡みながら空間に奥行きを与える存在として重宝されてきました。 花の形や大きさは品種によって大きく異なり、一重から八重、ベル型や星形など、多様な表情を見せます。また、開花の時期も春から秋まで幅広く、長く楽しめるのも特徴のひとつです。 クレマチスの花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」。 どこかへ向かうように伸びていくその姿と、風に揺れる軽やかさに重なる言葉です。 今回写真に選んだ「水面の妖精」と名付けられたクレマチスは、その名の通り、水に映る光のような繊細さとやわらかさを感じさせる存在です。 「水面の妖精」をはじめ、いくつかのクレマチスをご用意しておりますので、ぜひ店頭にてご覧ください。
Vol.03 — Clematis
クレマチス キンポウゲ科センニンソウ属(Clematis)。 北半球を中心に広く分布し、野生種だけでも300種以上が確認されているつる性植物です。細くしなやかな茎を伸ばし、周囲のものに絡みつきながら成長する性質を持ち、 フェンスやアーチに絡ませて楽しむ植物として、古くから庭園文化の中で親しまれてきました。 “クレマチス”という名は、ギリシャ語で「つる」や「巻きあげる」を意味する「klema(クレマ)」に由来するとされ、その生育の姿そのものを表した名前でもあります。 ヨーロッパでは18〜19世紀にかけて園芸植物としての改良が進み、多くの園芸品種が生まれました。当時の庭園では、バラとともに組み合わせて植えられることも多く、軽やかに絡みながら空間に奥行きを与える存在として重宝されてきました。 花の形や大きさは品種によって大きく異なり、一重から八重、ベル型や星形など、多様な表情を見せます。また、開花の時期も春から秋まで幅広く、長く楽しめるのも特徴のひとつです。 クレマチスの花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」。 どこかへ向かうように伸びていくその姿と、風に揺れる軽やかさに重なる言葉です。 今回写真に選んだ「水面の妖精」と名付けられたクレマチスは、その名の通り、水に映る光のような繊細さとやわらかさを感じさせる存在です。 「水面の妖精」をはじめ、いくつかのクレマチスをご用意しておりますので、ぜひ店頭にてご覧ください。
Vol.02 — Lachenaria
ラケナリア キジカクシ科ラケナリア属。 南アフリカのケープ地方が原産。 ——————————— 冬の終わり、まだ空気が冷たいころに静かに姿を現す球根植物があります。 それは小さな筒状の花を穂のように連ねて咲かせるラケナリアです。ラケナリアはキジカクシ科ラケナリア属の球根植物。原産は南アフリカのケープ地方で、冬に雨が降り、夏は乾燥する独特の気候の中で育ちます。この地域には100種以上の野生種が存在するとされ、その多くがこの土地にのみ自生しています。 属名 Lachenalia は、18世紀のスイスの植物学者 Werner de la chenal (ワーナー•ド•ラ•ケナル氏)にちなんで名付けられました。18世紀後半、南アフリカからヨーロッパへ紹介されると、その珍しい姿から植物園や愛好家の温室で栽培されるようになります。当時のヨーロッパでは、海外の植物を収集することは学術的関心であると同時に、知識や富を象徴する文化でもあり、ラケナリアもまたそうした植物のひとつとして広まっていきました。 この植物の特徴は、筒状の小さな花が穂のように連なって咲く姿です。黄色、赤、紫、緑など色の幅も豊かで、花にはわずかな光沢があり、蝋を思わせるような質感を持つものもあります。葉は厚みがあり、斑点の入る品種も多く、花が咲く前から観賞価値のある植物として知られています。 南アフリカの乾いた土地では、こうした球根植物は季節の移り変わりを知らせる存在でもありました。冬の雨のあとに芽を出し、春のあいだに花を咲かせ、やがて静かに地中へと戻っていきます。その短い時間の中で鮮やかな色を残す植物です。 ラケナリアの花言葉には「移り気」「浮気はやめて」「持続する愛」などがあり、多様な花色や開花中に色が変化する特徴から言葉が付けられています。 下から順に花が開き、ゆっくりと咲き進んでいくその姿は、季節の流れを静かに映しているようです。
Vol.02 — Lachenaria
ラケナリア キジカクシ科ラケナリア属。 南アフリカのケープ地方が原産。 ——————————— 冬の終わり、まだ空気が冷たいころに静かに姿を現す球根植物があります。 それは小さな筒状の花を穂のように連ねて咲かせるラケナリアです。ラケナリアはキジカクシ科ラケナリア属の球根植物。原産は南アフリカのケープ地方で、冬に雨が降り、夏は乾燥する独特の気候の中で育ちます。この地域には100種以上の野生種が存在するとされ、その多くがこの土地にのみ自生しています。 属名 Lachenalia は、18世紀のスイスの植物学者 Werner de la chenal (ワーナー•ド•ラ•ケナル氏)にちなんで名付けられました。18世紀後半、南アフリカからヨーロッパへ紹介されると、その珍しい姿から植物園や愛好家の温室で栽培されるようになります。当時のヨーロッパでは、海外の植物を収集することは学術的関心であると同時に、知識や富を象徴する文化でもあり、ラケナリアもまたそうした植物のひとつとして広まっていきました。 この植物の特徴は、筒状の小さな花が穂のように連なって咲く姿です。黄色、赤、紫、緑など色の幅も豊かで、花にはわずかな光沢があり、蝋を思わせるような質感を持つものもあります。葉は厚みがあり、斑点の入る品種も多く、花が咲く前から観賞価値のある植物として知られています。 南アフリカの乾いた土地では、こうした球根植物は季節の移り変わりを知らせる存在でもありました。冬の雨のあとに芽を出し、春のあいだに花を咲かせ、やがて静かに地中へと戻っていきます。その短い時間の中で鮮やかな色を残す植物です。 ラケナリアの花言葉には「移り気」「浮気はやめて」「持続する愛」などがあり、多様な花色や開花中に色が変化する特徴から言葉が付けられています。 下から順に花が開き、ゆっくりと咲き進んでいくその姿は、季節の流れを静かに映しているようです。